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福田 直子 (フクダ ナオコ) FUKUDA Naoko
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論文 【 表示 / 非表示 】
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大学新入生の居住形態と University Personality Inventory テストの関連
高橋 友子,小室 理恵子,福田 直子 , 2024年12月
CAMPUS HEALTH , 61 (2) , 70 - 76
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UPI(University Personality Inventory)面談学生の事例紹介
高橋 友子 , 小室 理恵子 , 善積 知子 , 河崎 美穂 , 福田 直子 , 2024年06月
大学のメンタルヘルス , 6 , 68 - 70
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2018~2023年における新入生のUPI各尺度の傾向
高橋友子,小室理恵子,福田直子 , 2024年03月
CAMPUS HEALTH , 61 (1) , 206 - 206
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大学生の新型コロナワクチンの接種行動への船舶実習と職域接種の影響の検討
福田直子,高橋友子,小室理恵子 , 2023年08月
CAMPUS HEALTH , 60 (2) , 79 - 84
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新型コロナウイルス感染症のワクチン接種歴に関する調査
高橋友子、小室理恵子、福田直子 , 2023年03月
CAMPUS HEALTH , 60 (1) , 192 - 192
著書 【 表示 / 非表示 】
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新全科 家庭の医学
橋本直明編 福田直子 他 , 2004年02月
社会保険出版社 , 医学用語の解説 , 1495-1496
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Annual Review腎臓1994、
福田直子、田中弘之、清野佳紀 , 1994年01月
中外医学社 , 副甲状腺・骨細胞とビタミンD3 , 230-235
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透析患者の骨病変、
黒川清、福田直子 , 1993年01月
日本メディカルセンター , 腎とCa、Piの代謝 , 27-34
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透析患者の骨病変、
黒川清、福田直子、易虹 , 1993年01月
日本メディカルセンター , 骨病変の成り立ち , 73-79
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透析患者の骨病変、
黒川清、福田直子 , 1993年01月
日本メディカルセンター , 腎不全のCa代謝異常の発生機序 , 35-46
科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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研究期間: 2017年06月 - 2020年03月 代表者: 福田 直子
挑戦的研究(萌芽) 研究代表者 17K19798
船員の災害発生率は陸上労働者と比し非常に高い。内航船員の約50%、外航船員の約25%が50歳以上である。能力ある日本人船員の持続的育成も望まれる中、若者が安心して海の仕事に進むため、高齢化対応として、船陸を問わない健康管理の必要性は大きい。これまで行われていなかった船上船員の健康管理の手段として健康情報をモニターするシステムを以下のように取り組んだ。
・既に開発し実際に運航している内航商船(国内を航行する船舶)にて実証実験も行った遠隔船舶健康管理システムを外航船(海外を航行する船舶)向けに改良した。新しい主な課題は、利用通信が携帯電話通信から衛星通信に変わり、オンデマンドでの接続としたことである。これは通信環境、通信費など制約の解決のためである。
・開発したシステムを外航船の搭載し実証実験を行った。2017年7月から日本からシンガポールまでの往復航行する練習船の20歳台~60歳台の乗組員5名を対象とした。実験終了後アンケートを実施し、各人のデータをグラフ化し医師・管理栄養士からのコメントを付けた個人レポートを配布した。
・技術上の大きな問題やトラブルは発生しなかったが自分の情報画面を開くことと陸上とのコメントのやりとりについては接続操作をしてから行う必要があり、手順が煩雑で衛星通信につながる時間もかかった。そのため、コメントのやり取りや過去の自身のデータを見やすくするといった使い勝手やモチベーションを高めるためのソフト改善も行ったが、十分利用されなかった。アンケート調査にも反映され操作が面倒に感じスピードアップを望む意見が見られた。
・アンケート調査では自分の健康について今まで以上に意識するようになったとの回答が4人に見られ実験終了後も健康行動を継続する者もいた。本システム導入が直接の保健指導はなくとも健康行動に繋がる効果のある可能性が示唆された。
外航船向けの遠隔船舶健康管理システムを開発し、2017年7月にシンガポールまで往復する練習船にそのシステムを搭載し、5名の乗組員の協力を得て実際に運用した。実際に運用してみて外航向けの遠隔船舶健康管理システムの技術的な問題が抽出され、健康意識の高まりも確認できた。その結果、本システム導入のみで直接の保健指導はなくとも健康行動に繋がる効果のある可能性が示唆され2018年5月第91回日本産業衛生学会で発表した。しかしながら、抽出された問題点を解決すべくソフトの改善も行う予定だったところ、乗組員に後日返却する個人レポートの作成上の問題が新たに明らかになりその問題点の整理に時間がかかったため平成29年度中に実施することができなかった。その点に遅れが生じているが、平成30年度の始めにソフト改善を行い実験対象船の夏の航海に間に合わせる予定であり、遅れの影響は軽微であると考えている。
平成29年度の結果で明らかになった外航船向けの遠隔船舶健康管理システムのソフトや通信の問題を検討し改善する。改善されたシステムを外航練習船に搭載し実験を行う。また得られたデータから船員の船上生活習慣の特徴を探索し改善の提案を目指す。