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松本 有記雄 (マツモト ユキオ)

MATSUMOTO Yukio

職名: 准教授
所属: 水圏科学フィールド教育研究センター
学位: 博士(水産学)
学位の分野名: 水産学

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Researchmap OACIS著者情報

研究分野 【 表示 / 非表示

  • ライフサイエンス / 生態学、環境学

 

論文 【 表示 / 非表示

  • Transgenerational acclimation to acidified seawater and gene expression patterns in a sea urchin

    Akira Iguchi Kodai Gibu Makiko Yorifuji Miyuki Nishijima Atsushi Suzuki Tsuneo Ono Yukio Matsumoto Mayuri Inoue Masahiko Fujii Daisuke Muraoka Yamato Fujita Hideki Takami , 2024年04月

    Science of The Total Environment

  • Grazing pressure of sea urchin Mesocentrotus nudus estimated from seawater temperature and wave height, and its effects on the early growth of annual kelp Saccharina japonica in northeastern Japan

    Kousuke Yatsuya, Yukio Matsumoto , 2023年12月

    Journal of Experimental Marine Biology and Ecology , 569 , 151953 - 151953

    DOI

  • Early filial cannibalism in fish revisited: endocrinological constraint, costs of parental care, and mating possibility

    Takeshi Takegaki, Yosuke Nakatake, Yukio Matsumoto, Koushiro Suga, Noriko Amiya , 2023年01月

    The American Naturalist

    DOI

  • Deterioration of an annual kelp Saccharina japonica forest and its effects on dominant herbivores, sea urchin Mesocentrotus nudus and abalone Haliotis discus hannai, in northeast Japan

    Kousuke Yatsuya, Yukio Matsumoto , 2023年01月

    Regional Studies in Marine Science , 57 , 102739 - 102739

    DOI

  • The effect of brown kelp phenology on abalone locomotion and spatial distribution: acoustic telemetry and spatially explicit individual-based model approach

    Yukio Matsumoto, Hideki Takami , 2022年10月

    Fisheries Science

    DOI

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著書 【 表示 / 非表示

  • 魚類学の百科事典

    松本 有記雄 , 2018年10月

    丸善出版株式会社 , 行動:求愛行動 , 0-0

科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示

  • アワビの移動と漁業者のアワビ探索を考慮した資源量推定法の開発

    研究期間:  2024年04月  -  2026年03月  代表者:  松本有記雄

    学術変革領域研究(A)(公募研究)  研究代表者  24H01431 

    本研究では、餌である海藻の季節消長に合わせて移動するエゾアワビと漁業者のアワビ探索行動をモデル化し、両者を組み合わせた仮想漁場モデルを構築する。先行研究から、漁期中に漁場外から漁場内に移入するアワビの存在や海藻周辺にアワビが蝟集し、それを漁業者が狙って漁獲することが示唆されている。これらアワビと漁業者の行動は、アワビの採れやすさ、すなわち漁獲量をもとに行われる資源量推定に影響する。仮想漁場で得られた漁獲量を用いることで、従前の資源量推定の問題点を明らかにしたり、新規推定法の開発が可能となる。

  • 海産無脊椎動物の着底・変態に関わる基質の粘性とその応用

    研究期間:  2022年04月  -  2025年03月  代表者:  松本 有記雄

    基盤研究(C)  研究代表者  22K05791 

    アワビ類やナマコ類などは世界中で養殖されている。しかし、浮遊幼生を飼育板に着底させ、変態させる工程においては、数パーセントの着底・変態率しか得られない種が多い。他方、ほふく粘液(他個体が這った後に残る粘液)上に幼生が好んで着底することが知られている。過去の研究では、ほふく粘液内の神経伝達物質に着目してきたが、これら物質を水槽に添加しても、ほふく粘液のような高い着底・変態率は再現できていない。
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    本研究では、ミミガイとハネジナマコをモデル生物として、アワビ類とナマコ類の幼生はまだほふく粘液を分泌できないため、付着と歩行に適した粘性を持つ基質上に好んで着底して変態するという仮説を検証する。

  • アワビはいつどこで産卵するのか?:大気中の過酸化水素が産卵に及ぼす影響

    研究期間:  2019年04月  -  2022年03月  代表者:  松本 有記雄

    基盤研究(C)  研究代表者  19K06217 

    エゾアワビの浮遊幼生は、時空間的に変動する海流の影響を受けて分散する。そのため、産卵場所とタイミング、そしてそれらを決定する産卵の鍵刺激の理解が分散予測において必要となる。本研究は、本種の産卵を誘発する酸化物が大気中に存在し、雨水に溶け込むことに着目した。すなわち、雨水中の酸化物が時化によって海底に到達し、それが本種の産卵を誘発するかを検証する。また、酸化物の影響は生息深度によって異なることが想定されるため、本種の深浅移動に与える海藻藻場の生育の影響も明らかにする。そして、一連の産卵・移動生態を模した個体ベースモデルにより、大型海藻の生育が本種の産卵タイミングや産卵場所に与える影響を解明する。
    エゾアワビの産卵は低気圧通過などの荒天時に観察されるが、なにが産卵のトリガーとなっているかは分かっていなかった。本研究は、荒天時に雨水や海水中で含まれる過酸化水素と二価鉄イオンの化学反応によってヒドロキシルラジカルが生じ、これが産卵を促している可能性を示した。
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    低気圧が産卵に与える影響は、深い場所よりも浅い場所の方が受けやすいと想像される。アワビの餌となる大型褐藻群落の季節消長に合わせて、アワビは浅い場所に移動する可能性が示された。この浅場への移動タイミングは繁殖期と重なっているため、海藻の季節消長に合わせた移動が結果的に繁殖にとっても機能的だと考えられた。
    巻貝や二枚貝、サンゴ類などの海産無脊椎動物では、ヒドロキシルラジカルをはじめとするフリーラジカルが産卵を促すことが水槽実験で示されてきたが、野外でフリーラジカルが産卵に関与する可能性は全く議論されてこなかった。本研究は、野外におけるフリーラジカルの発生要因となりえるフェントン反応に着目することで、海産無脊椎動物の一斉産卵のトリガーに関する新しい仮説を提唱した。また、アワビの実際の移動データとドローンによって習得した環境データを統合した新しいシミュレーションモデルを構築することで、動物の行動に基づいた資源管理技術開発への道筋を作った。

 

授業科目 【 表示 / 非表示

  • 海洋動物学