写真a

今 孝悦 (コン コウエツ)

KON Kouetsu

職名: 准教授
所属: 海洋環境科学部門

関連リンク

Researchmap OACIS著者情報

研究分野 【 表示 / 非表示

  • ライフサイエンス / 生態学、環境学

  • 環境・農学 / 生物資源保全学

  • ライフサイエンス / 水圏生産科学

 

論文 【 表示 / 非表示

  • 北海道で記録されたホロタイプ以来となる関東地方でのキタノオトヒメテッポウエビ(和名新称)Automate hayashii Anker and Komai, 2004の発見

    山下龍之丞,外山太一郎,山崎和哉,今 孝悦 , 2024年10月

    水生動物 , AA2024-25

    DOI

  • Food habit of chiton Acanthopleura japonica from Jogashima, Miura peninsula, Kanagawa prefecture, Japan

    Matsumoto R., Kon K. , 2023年12月

    La mer , 61 , 13 - 18

    DOI

  • Metabetaeus lapillicola, a new species of alpheid shrimp (Decapoda: Caridea) from Japan, inhabiting unusual pebble beaches.

    Yamashita R., Komai T., Kon K. , 2023年03月

    Zootaxa , 5258 , 317 - 330

    DOI

  • Food habits of fishes in a subtropical seagrass bed in Nagura Bay, Ishigaki Island, southern Japan

    Masashi Shimizu, Kusuto Nanjo, Iwao Tanita, Koetsu Kon, Hideaki Yamada , 2022年08月

    Journal of the Marine Biological Association of the United Kingdom

    DOI

  • Multiple effects of a typhoon strike and wastewater effluent on benthic macrofaunal communities in a mangrove estuary

    Koetsu Kon, Ayumi Goto, Iwao Tanita, Hideaki Yamada , 2022年04月

    Hydrobiologia

    DOI

全件表示 >>

著書 【 表示 / 非表示

  • ボラはデトリタス食ではない:安定同位体比分析で解明.

    今, 孝悦 , 2011年01月

    東京湾の魚類、平凡社 , 0-0

  • Importance of microhabitats for benthic faunal production in intertidal mangrove forests.

    Kon, K, Kurokura, H, and, Ogawa H , 2007年01月

    Southeast Asian Water Environment2, IWA Publishing , 0-0

科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示

  • ジュゴンは沿岸浅海域全体の生物多様性を高める:そのメカニズムの解明

    研究期間:  2023年04月  -  2027年03月  代表者:  堀之内 正博

    基盤研究(B)  研究分担者  23K26928 

    亜)熱帯に生息するジュゴンは沿岸の海草藻場内で移動しながら海草を底質ごと掘り起こして摂餌するため、海草藻場内にはジュゴントレイルと呼ばれる溝状の食痕が形成される。潮間帯は様々な魚類/無脊椎動物の仔稚などが利用する場所であり、潮間帯のジュゴントレイルはそれらの種多様性や生残率を高める可能性があるため、ジュゴンの存在は地域全体の生物多様性や漁業等に大きな影響を及ぼすと考えられる。本研究はタイの潮間帯においてジュゴントレイルを利用する動物群集構造を精査し、その機能を詳細に調べることでジュゴンが沿岸域の高い生物多様性や各種の資源量の維持等にどのように寄与しているのか解明し、保全のあり方を探っていく。

  • 岩礁域の生物群集に対する海洋酸性化の間接効果の実証

    研究期間:  2022年04月  -  2026年03月  代表者:  今孝悦

    基盤研究(B)  研究代表者  23K23632 

    海洋酸性化は資源生物を含む様々な種の成育を阻害し、生残率を低下させる深刻な環境問題である。既往研究では、飼育系を用いて個々の種に対する直接的な影響が試験されてきが、実際の生態系では、そうした種が減じられることで生じる間接的な影響も重要である。しかし、間接効果の検証は生物群集全体を対象にする必要があり、従来の飼育系では実証が難しかった。CO2シープ(海底からCO2の噴き出すエリア) は天然の生態系全体が既に酸性化している海域であり、群集全体の検証に有効である。本研究では、CO2シープを利用して、生物群集全体に対する海洋酸性化の間接効果を検討する。

  • 海洋酸性化に対する海藻藻場生態系のエネルギーフローの応答

    研究期間:  2019年04月  -  2023年03月  代表者:  和田 茂樹

    基盤研究(B)  研究分担者  19H04234 

    本研究は海洋酸性化が藻場のエネルギーフローに及ぼす影響を評価するものであり、エネルギーフローの始点である光合成、高次栄養段階への2つの転送過程(生食連鎖と腐植連鎖)を解析し、それらの実験結果を基に海洋酸性化の影響を考慮した生態系モデルを構築するものである。これによって、海洋酸性化が生態系のメカニズムを撹乱する過程を定量的な観点から評価することが可能となる。
    本プロジェクトでは、式根島CO2シープを利用して、海藻藻場のエネルギーフローに対する海洋酸性化の影響を評価する。光合成に関しては、係留プレートを利用した光合成測定やセンサーを係留した連続観測を行い、係留プレート法に関しては藻類の初期続成過程における群集変化とその光合成能の評価に適していることを見出した。一方で、センサーの係留では、鉛直方向の水塊の混合によって群集の光合成の測定が過小評価される可能性があり、定量性が十分では無いことが明らかとなった。そこで、生態系レベルで精度高く評価する手法として閉鎖式チャンバー法を重点的に実施し、予想された海洋酸性化の施肥効果は十分に生じないことを明らかにした。これは、高CO2環境下でエネルギーフローが増大する可能性を否定するものであり、海洋酸性化に対する藻場生態系の緩衝作用が機能しない可能性を示唆している。生食連鎖については、エアーリフトサンプラーで採取した動物の種組成の解析を進めており、通常海域と高CO2海域で明確な種組成の変化が生じていることが明らかになりつつある。これは、海洋酸性化の進行に伴いサンゴや海藻など大型のベントスの種構成が変化し、それに付着・埋在する小型の動物の種構成に影響を及ぼしたことが考えられる。腐食連鎖に関しては、海底に漂っている海藻を採取し、その葉上に生息する動物群集の解析を進めている。生態系の変化を数理モデルによって表現する試みも進めており、海藻とサンゴ、微細藻の競合関係に対する海洋酸性化の影響のモデル化を実施している。
    エネルギーフローの構成要素である、光合成、生食連鎖、腐食連鎖のそれぞれに対して、海洋酸性化の影響が解明されつつある。また、生物間の相互作用を表現する数理モデル構築にも取り組んでおり、海洋酸性化が藻場生態系に及ぼす影響が包括的に明らかとなることが期待される。
    光合成に関しては、閉鎖式チャンバー試験を主体的に実施し、二酸化炭素の施肥効果の有無をより詳細に明らかにすると共に、論文化を進める。生食連鎖・腐食連鎖については、動物相の解析をより進展させ、エネルギー転送の担い手への海洋酸性化の影響を明らかにする。また、これらの成果を数理モデルに反映させ、包括的な評価につなげる。

  • ジュゴンは沿岸浅海域の生物多様性や小型動物の生残にどのように寄与するか?

    研究期間:  2019年04月  -  2023年03月  代表者:  堀之内 正博

    基盤研究(B)  研究分担者  19H02976 

    ジュゴンは潮間帯を含む沿岸域の海草藻場において移動しつつ海草を掘り起こして摂餌するため、摂餌が行われた海草藻場にはジュゴントレイルと呼ばれる溝状の裸地が形成される。潮間帯は様々な魚介類の仔稚等が利用する場所であり、それらの種多様性や生残率の向上にジュゴントレイルが貢献する可能性があるため、ジュゴンの存在やその保全は地域全体の生物多様性や各種の資源量等に影響すると思われる。本研究はタイ南部の潮間帯においてジュゴントレイルを利用する動物群集の構造を精査、また野外実験によりトレイルの機能を調べ、ジュゴンが沿岸域の高い生物多様性や様々な種の資源量の維持等にどのように寄与しているのか解明していく。
    本研究課題は(亜)熱帯に生息する絶滅危惧種ジュゴンが潮間帯を含む沿岸域の海草藻場に形成するジュゴントレイル(食痕)を利用する動物群集の構造を精査することなどにより、ジュゴンが沿岸域の高い生物多様性や漁業対象種も含む様々な種の資源量の維持等にどのように寄与しているのか解明していくことを主な目的とする。
    本研究期間は、主調査地であるタイが新型コロナの世界的流行を受けて設定した厳しい入国規制のため、タイに渡航しての調査は不可能であった。そこで、まず、日本国内で出来る限り情報を収集・検討することにした。すなわち、ジュゴントレイルが沿岸域の漁業資源量維持に与える影響を評価するため、タイ南部の熱帯域に生息する魚類の成長や寿命等の資源研究手法について検討を進めた。また、沿岸域の潮間帯ではエイ類の食痕が小型水棲生物にとっての重要なマイクロハビタットとなっている可能性があるため、タイ南部に生息するエイ類の情報を収集した。
    さらに、沿岸域の潮間帯に形成されるマイクロハビタットの機能を明らかにするため、代替調査地の沖縄県石垣島の潮間帯において干潮時に、周囲に海草があるタイドプールと無いタイドプールおよび裸地の砂紋にどのような魚類が出現するのか調べた。その結果、これらのマイクロハビタットには主に底生ハゼ類が出現したが、海草のあるタイドプールにはさらにウナギ類やハタ類稚魚なども出現し、他のマイクロハビタットよりも魚類の多様性がより高いことが分かった。
    また、フィリピン在住の連携研究者とのサブテーマとして、同国ミンダナオ島の北部において潮間帯海草藻場が魚類に果たす機能を調べた。その結果、潮間帯海草藻場では潮下帯海草藻場とほぼ同様の魚種相が見られ、また,多くの魚類が潮間帯海草藻場に豊富に存在する餌生物を採餌するために来遊していることが明らかになった。
    これらの成果の一部は研究論文などの形で公表している。
    本研究の主調査地はタイ南部である。しかし現在、タイは新型コロナの世界的流行を受け、一般の外国人が入国する際には事前ワクチン接種あるいはPCR検査による陰性証明の義務付けや入国後に非常に高額な2週間隔離措置を課すなど、様々な厳しい規制を設けている。1研究者が調査のために渡航することは事実上不可能であり、2020年4月以降現在に至るまで本来の調査地であるタイ南部での作業が一切できない状態である。
    タイの設定する入国規制のため、現在はまだ1研究者が調査のために渡航することは現実的に不可能であるが、タイへの渡航が可能になり次第、即渡航して出来る限りの頻度で調査を行い、基礎的な知見の蓄積に努める。また、並行して、代替調査地の沖縄県先島諸島で、潮間帯に存在する各種マイクロハビタットの機能に関する調査を行う。

  • 海洋酸性化に対する生物群集の応答評価:直接効果と間接効果の統合理解

    研究期間:  2018年04月  -  2022年03月  代表者:  今 孝悦

    基盤研究(B)  研究代表者  18H02219 

    海洋酸性化は、資源生物を含む様々な種の成育を阻害し、生残率を低下させる深刻な環境問題である。本研究では、伊豆諸島・式根島に存在するCO2シープ(海底からCO2が噴き出し、天然の生態系全体が既に酸性化している海域)を用いて、海洋酸性化に対する生物群集の応答を評価することを目的としている。
    本年度は酸性化の影響が顕著であった腹足類、とりわけ重要な生態的地位を占めるカサガイ類に焦点をあて、酸性化海域(3定点)と通常海域(3定点)の物理環境要因および生物群集構造の野外調査を継続した。加えて、石灰化への直接効果を見積もるために貝殻性状を計測し、また、捕食者回避行動に対する影響評価も行った。野外調査の結果、カサガイ群集の種組成は、酸性化海域と通常海域で明瞭に異なることが判明した。ウノアシ個体数は酸性化海域で有意に減少する一方で、カラマツガイには有意差が認められず、両海域で高密度に保たれていた。しかし、貝殻の性状に関しては、殻層の厚さおよび殻密度ともにカラマツガイとウノアシに海域間で大きな相違は認められなかった。他方、捕食者からの逃避行動については、カラマツガイでは、海水条件の違いで行動に有意差は認められなかったものの、ウノアシについては酸性化海水下で、逃避の初動に要する時間が遅延し、また、捕食者からの逃避距離も有意に短縮されることが判明した。高CO2環境は、神経伝達に関わるGABA受容体に影響を及ぼし、腹足綱の嗅覚能を低下させることが知られている。従って、ウノアシの逃避行動の鈍化は、捕食者を認識する機能の低下に起因すると推察された。他方、カラマツガイは、嗅覚以外にも発達した視覚器官を有しており、潜在的に、捕食者の視覚認識が可能である。こうした知覚機構の相違が、捕食者に対する応答の違いをもたらし、延いては、カサガイ種組成を改変する一因となった可能性がある。
    当初の計画通り、各調査定点にて通年にわたる群集調査を終え、さらに室内実験にて行動様式への影響評価も完遂できたため。
    今年度も計画通りに研究を遂行できたため、来年度も計画に即した内容を実施する。

全件表示 >>

 

授業科目 【 表示 / 非表示

  • 担当授業(学部)

    フレッシュマンセミナー

  • 博物館学Ⅲ

  • 博物館学Ⅳ

  • 博物館実習Ⅰ

  • 日本語表現法

  • 海洋生物学実験Ⅱ

  • 生物学実験

  • 生物学概論

  • 生物学概論Ⅰ

  • 臨海生物学実習

  • 担当授業(大学院)

    海洋環境科学特別演習

  • 海洋環境科学特別研究

  • 海洋科学技術特別セミナーⅠ

  • 海洋科学技術特別セミナーⅡ

  • 無脊椎動物生理生態学