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若松 美保子 (ワカマツ ミホコ) WAKAMATSU Mihoko
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論文 【 表示 / 非表示 】
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沿岸域を訪れる観光客の食行動の分析ー沖縄県を事例にー
三宅龍太, 若松美保子, 松井隆宏 , 2024年09月
地域漁業研究 , 64 (3) , 149 - 158
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効果的なナッジに向けて ―環境・資源経済学における実験的アプローチからの知見―
若松美保子 , 2023年03月
環境経済・政策研究 , 16 (1) , 11 - 17
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Does spatially targeted information boost the value of ecolabelling seafood? A choice experiment in Japan
Mihoko Wakamatsu, Shunsuke Managi , 2022年03月
Applied Economics
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The value of whaling and its spatial heterogeneity in Japan
Wakamatsu Mihoko, Nakamura Hiroki, Managi Shunsuke , 2022年01月
MARINE POLICY , 135 , 104852 - 104852
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The use of geographically weighted regression to improve information from satellite night light data in evaluating the economic effects of the 2010 FIFA World Cup
Thierry Yerema Coulibaly, Mihoko Wakamatsu, Shunsuke Managi , 2022年
Area Development and Policy
科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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研究期間: 2022年04月 - 2025年03月 代表者: 若松美保子
若手研究 研究代表者 22K13383
個人にとって望ましい行動でも、外部性によって社会全体として望ましくない均衡に至る社会的ジレンマは、社会に多くの問題を引き起こしている。一方、自主的な取り組み(自主管理)によって、こうしたジレンマを乗り越えているコミュニティが多々存在することもわかっている。本研究では、多様なステークホルダーが存在する状況で、罰金や報奨といった制度の効果がどのように変化し得るのかを明らかにしたい。経済実験を使って、制御された環境下にて、罰金や報奨といった新ルールの導入を外生的に与える場合と自主的に選択できる場合の両方で試し、制度導入におけるプロセスの違いによって新制度の効果が変わるのかを厳密に検証する。
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社会的ジレンマにおける多様性とコミュニケーション、リーダーシップに関する研究
研究期間: 2019年04月 - 2021年03月 代表者: 若松 美保子
若手研究 研究代表者 19K13686
個人にとって望ましい行動が、社会的には望ましくない結果につながるという社会的ジレンマは、社会に多くの問題を生んでいる。一方、こうした問題はコミュニティによる自主管理によって解決できることが事例調査などから分かっている。本研究では、その成功条件として整理されているOstromのenabling conditionsに基づいて、メンバーの多様性、リーダーシップ、コミュニケーションの3つに注目し、これらの要素がどのように関連しあい、社会的ジレンマを乗り換えて協力関係を醸成できるかを明らかにする。制御された実験室だけでなく、フィールドにおいても検証し、政策的含意まで踏み込む。
個人にとって望ましい行動が、社会的には望ましくない結果につながるという社会的ジレンマは、社会に多くの問題を生んでいる。一方、こうした問題を自発的な取り組み(自主管理)によって解決しているコミュニティが多々存在することが、コモンズのフィールド調査によって分かっている。本研究では、その成功条件として整理されている先行研究に基づいて、メンバーの多様性、リーダーシップ、コミュニケーションの3つに注目する。
本年度は、利害関係の異なる人々の間で社会的ジレンマを克服する協力関係を築けるかを分析するため、共有資源(CPR)ゲームを設計した。多様な効用関数を持つメンバーによるゲームとし、影響を与える者と受ける者のような形で多様性を取り入れた。これは、例えば、上流の農家や工場など資源を積極的に利用するグループと彼ら上流の利用によって自らの資源の利用の効用が決まる下流の都市住民などのグループによる資源の利用等だ。さらに、コミュニケーションのトリートメントを実施し、一方向(定型メッセージの送信)と双方向(チャット)による意思疎通を一様なメンバーグループと多様なメンバーグループ間でどのように効果が異なるかを検証した。
結果、自らの決定(資源利用)によって影響を受ける被害者的な利用者の存在があっても、被害を与える側の行動を変える結果とはならなかった。また、一様なメンバーグループにおける双方向のコミュニケーションには資源利用行動を変え、社会的な効率性を改善する効果が確認できた。しかし、多様なメンバーグループにおける双方向のコミュニケーションにおいては資源利用行動が変わる効果は見られたが、必ずしも社会的な効率性を改善するような方向性または程度ではなかった。また、一方向より双方向のほうが効果的であり、否定的なメッセージより肯定的な(褒める)メッセージの方が協力を醸成する効果がみられた。
多様性を取り入れた経済実験の設計をし、コミュニケーションのトリートメントを含む実験の実施を終えており、おおむね順調に進んでいると判断できる。
今後はさらにリーダーシップのトリートメントの設計と実施を予定している。リーダーシップとしては、内生的もしくは外生的に決まったリーダーや影響を与えるグループ、影響を受けるグループもしくは全体で選出されたリーダーなど選出の方法を変えることで効果を計る。また、リーダーシップの内容も提案型と意見集約型などのタイプによる差によって検証する。 -
研究期間: 2022年06月 - 2024年03月 代表者: 若松美保子
学術変革領域研究(A)(公募研究) 研究代表者 22H05232
水資源の包括的な価値は市場で適切に反映されておらず、その管理には適切なガバナンスを要する。本研究は、コンジョイント分析を用いて水資源の包括的な価値を定量化することで、水資源の持続可能なガバナンスに貢献する。水資源の価値は、生活・工業用水としての直接的な利用価値に加えて、水資源を間接的に利用するような漁業や観光業への間接的な利用価値、豊かな自然環境や生態系が残っていること等への非利用価値等の多様な価値を包括的にとらえる。人々が水資源に対してどのような価値を重視し、政策として何を優先すべきかまで踏み込んで検討する。
授業科目 【 表示 / 非表示 】
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担当授業(学部)
海洋政策文化セミナーⅠ
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海洋政策文化基礎演習
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海洋環境政策論
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海洋管理制度論
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漁場利用制度論
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経済学演習
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担当授業(大学院)
海洋政策概論
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海洋環境政策論