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豊福 高志 (トヨフク タカシ) TOYOFUKU Takashi
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論文 【 表示 / 非表示 】
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Retractile motion of the longitudinal flagellum in a dinoflagellate, <i>Akashiwo sanguinea</i>
Maruyama Tadashi, Yamaguchi Masashi, Tame Akihiro, Toyofuku Takashi, Chibana Hiroji, Yoshida Manabu , 2023年12月
CYTOLOGIA , 88 (4) , 321 - 329
著書 【 表示 / 非表示 】
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晶析操作の実務
滝山 博志, 三上 貴司, 須田 英希, 山野 光久, 堀江 孝史, 洗 洵, 甘利 俊太朗, 松本 真和, 内田 博久, 小寺 孝憲, 中務 真結, 川野 潤, 豊福 高志, 土岐 規仁, 佐藤 啓太, 米持 悦生, 井田 隆, 井上 元基, 西本 右子, 小松 隆一, 蒔田 浩司, 宮嵜 恵, 塚本 勝男, 大嶋 寛, 島内 寿徳, 加瀬 実, 古賀 大輔, 神田 崚 , 2023年10月
情報機構 , 第9節 晶析における局所イオン濃度変化の可視化 , 0-0
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古生物学の百科事典
日本古生物学会 , 2023年01月
丸善出版 , 生体鉱物, 海洋酸性化 , 0-0
科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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研究期間: 2023年04月 - 2027年03月 代表者: 鈴木 道生
基盤研究(A) 研究分担者 23H00339
これまでのバイオミネラリゼーション研究により。石灰化の場でpHが急激に上昇すること、特殊な酸性有機分子が炭酸イオンとカルシウムイオンを触媒のように仲介し出会い易くさせることが明らかにされてきた。このような知見を元にバイオミネラリゼーション反応において、どのように石灰化の場でpHを上昇させているのか、取り除いたプロトンの行方はどこなのか、本研究により明確にすることを目的としている。このような研究を進めることにより、バイオミネラリゼーションがどのような条件下で炭素固定に寄与するのか判明し、炭酸カルシウムのバイオミネラリゼーションを利用した持続可能な脱炭素社会の構築に貢献すると期待される。
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温暖期における熱帯有孔虫の生存戦略:現場観測・メソコスム実験によるアプローチ
研究期間: 2023年04月 - 2027年03月 代表者: 藤田 和彦
基盤研究(B) 研究分担者 23K28218
本研究は「底質との相互作用が有孔虫への温暖化・酸性化影響を緩和する」仮説に基づき,現場微小スケール観測,温暖化・酸性化環境を模したメソコスム実験と底質表面上の有孔虫の代謝・成長測定により,温暖期における熱帯有孔虫の生存戦略を明らかにする。本研究は4年計画で進める。
現場微小スケール観測では,1年目に装置を開発し,2~3年目に季節的に日周変化を観測する。
メソコスム実験では,1年目に予備実験を行い,2~3年目に数か月間の実験を数回実施する。
代謝・成長測定については,1年目に測定をテストし,2~3年目に現場またはメソコスム水槽内で測定する。
4年目に全ての成果を統合し,論文として公表する。 -
有孔虫細胞の殻形成時in-situ元素分布解明:海水-母液-殻間のカルシウム空間動態
研究期間: 2023年04月 - 2026年03月 代表者: 豊福 高志
基盤研究(C) 研究代表者 23K03568
有孔虫殻の元素組成は種によって異なるが、なぜ種によって異なるのかは分かっていない。最近の我々の電子顕微鏡観察やカルシウムやpHのイメージングによって、殻形成中の石灰化部位の微細構造がわかりつつあり、石灰化部位にはカルサイトを形成する「母液」が充満していたであろうと考えられる空間が存在する。しかしこの空間はあまりに微小であるため、母液の元素組成はこれまで分析された例はない。そこで本研究では元素組成の異なる複数種の有孔虫を対象として、海水及び殻の元素組成と比較することで、「有孔虫殻の元素組成の種による違いは、石灰化母液の組成に由来する」という仮説を検証する。
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真珠の質を決定する真珠層の炭酸カルシウム結晶の厚みの調整機構の解明
研究期間: 2019年04月 - 2023年03月 代表者: 鈴木 道生
基盤研究(B) 研究分担者 19H03045
品質の良い真珠すなわち良い干渉色を出すためには、炭酸カルシウム結晶の厚みが一定になるように制御することが必要であるが、有機物の分泌様式や有機薄膜形成に与える役割、炭酸カルシウム結晶形成に与える機能などの情報は不明なことが多く、有機物の一次構造と有機薄膜の形成および炭酸カルシウムの結晶成長とを直接的にリンクさせるための研究が必要である。そこで、①有機薄膜の分泌調節、②有機薄膜の自己組織化、③炭酸カルシウム結晶成長制御の3点に着目した研究を行うことで、有機薄膜による空間の制御と炭酸カルシウム結晶の成長の制御のどちらが層の厚さを決める要因として支配的であるかを明らかにすることを目的とした。
本研究は、アコヤガイの貝殻の真珠層形成において、1「有機薄膜の分泌調節」、2「有機薄膜の自己組織化」、3「炭酸カルシウム結晶成長制御」の3つのパートに分け、それぞれについて研究を進めることで、真珠層形成の分子メカニズムについて明らかにすることを目的としている。1「有機薄膜の分泌調節」についてはキチン合成酵素の局在解析より、キチンの分泌に周期性があることを示した。2「有機薄膜の自己組織化」ではメチオニンに富む不溶性基質タンパク質が有機薄膜の形成に関与することを示した。3「炭酸カルシウム結晶成長制御」では固体表面でバイオミネラルタンパク質の構造を明らかにした。
真珠層の炭酸カルシウムは有機薄膜で制御されることは分かっていたが、その詳細な分子メカニズムは分かっていなかった。本研究により制御メカニズムが明らかとなったことで、より高頻度に高品質の真珠を生産するアコヤガイの選抜や、新たな養殖技術の開発に役立つと考えられる。また、特殊な炭酸カルシムを形成する生物作用を明らかにすることで、新たな材料創成の技術開発にも応用可能だと考えられる。