関連リンク |
|
尾張 聡子 (オワリ サトコ) OWARI Satoko
|
研究キーワード 【 表示 / 非表示 】
-
メタン、ヨウ素 、ガスハイドレート 、沈み込み帯、間隙水、国際深海科学掘削計画、浸透圧式長期連続採水装置
-
ガスハイドレート
-
間隙水
-
ヘドロ
-
メタン
研究分野 【 表示 / 非表示 】
-
環境・農学 / 環境影響評価
-
自然科学一般 / 固体地球科学
-
エネルギー / 地球資源工学、エネルギー学
-
環境・農学 / 環境動態解析
-
環境・農学 / 環境影響評価
論文 【 表示 / 非表示 】
-
Distribution of stable and radioactive iodine dissolved in interstitial waters within the subduction input sediment offshore Sumatra subduction zone
Satoko Owari, Hitoshi Tomaru, Hiroyuki Matsuzaki , 2024年10月
Island Arc
-
Iodine and bromine distribution in interstitial waters from subduction input sediments
Satoko OWARI, Hitoshi TOMARU , 2022年04月
IODP Data reports
-
Late Miocene wood recovered in Bengal–Nicobar submarine fan sediments by IODP Expedition 362
Lisa McNeill, Brandon Dugan, Katerina Petronotis, Kitty Milliken, Jane Francis, Expedition362Scientists , 2020年05月
Scientific Drilling
-
New Chikyu Shallow Core Program (SCORE): exploring mass transport deposits and the subseafloor biosphere off Cape Erimo, northern Japan
Yusuke Kubo, Fumio Inagaki, Satoshi Tonai, Go-Ichiro Uramoto, Osamu Takano, Yashuhiro Yamada, and the Expedition 910 Shipboard Scientific Party , 2020年05月
Scientific Drilling
科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示 】
-
研究期間: 2024年04月 - 2029年03月 代表者: 関 宰
学術変革領域研究(A)(計画研究) 研究分担者 24H02344
今後の温暖化の進行に伴い、南極氷床が急速に縮小する懸念が高まっている。現在、大規模な氷床縮小を導く氷床末端部のキープロセスとして、海洋性氷床の不安定性と海洋性氷崖の不安定性が提案されており、将来予測を左右する焦点となっている。また、これらは南大洋の大気-海洋循環構造の変化によって引き起こされると考えられている。今後の南極氷床の変動と種々の相互作用を予測するにはこれらの連鎖反応の包括的な理解が不可欠である。そこで、過去の温暖期における南極氷床と南大洋の大規模な変動を高時間解像度で復元する。データを総合的に解析することで、将来直面するような温暖気候下における南極氷床・南大洋の実像に迫る。
-
東京湾北部における海底メタンガスの空間分布量と移動集積メカニズムの解明
研究期間: 2021年04月 - 2024年03月 代表者: 鶴 哲郎
基盤研究(B) 研究分担者 21H01589
東京湾周辺域では建設工事の際にガス漏れ事故が多数発生しており、その原因は首都圏の地下に拡がる南関東ガス田であると考えられている。しかし、その中央部に位置する東京湾ではガスの詳細は不明である。これまでの研究から、東京湾北部の広い範囲の海底にメタンを主成分とするガス層が存在する可能性が出てきた。東京湾では過去に大規模火災の報告はないものの、メタンの強い可燃性を考慮すると災害リスクはゼロではない。本研究では、この海底ガスがどこにどのくらい、どのような形態で集積しているかを明らかにする。
-
研究期間: 2020年04月 - 2024年03月 代表者: 尾張 聡子
若手研究 研究代表者 20K15216
人類が生きる上で永続的に必要な資源であるヨウ素は,日本とチリでその多くが賄われている.地球上に不均質に分布するヨウ素鉱床であるが,現在生産されているヨウ素鉱床からヨウ素を得ることができなければ,人類はどのような場所からヨウ素を利用できるだろうか.そこで本研究は次世代のヨウ素鉱床になりうる海底下の地質構造「ガスチムニー構造」に着目し,ガスチムニー構造がどれほどヨウ素を濃集させるのか,採泥による堆積物間隙水の地化学分析から評価する.
-
研究期間: 2019年08月 - 2021年03月 代表者: 尾張 聡子
研究活動スタート支援 研究代表者 19K24381
海洋沿岸に堆積するヘドロは,藻類をはじめとする有機物を時空間的に高い集積効率をもって濃集する.そのため,生物親和性の高いヨウ素も藻類中に取り込まれた形で,同様にヘドロに濃集する.本研究では,小規模かつ,局所的に分布するがゆえに,現在まで海洋システムのヨウ素動態やヨウ素鉱床の議論に組み込まれてこなかった,沿岸に堆積するヘドロがもつヨウ素の“時間的・空間的な集積効率の高さ”に着目し,特に有機物負荷の高い生活・工業排水が流入する東京湾において,ヘドロを介したヨウ素の動態や,その濃集効率を明らかにする.
資源として利用されるヨウ素は,チリや日本からの生産によって多くが賄われており,ヨウ素鉱床の利用状況はこれらの二国に大きく偏っている.ヨウ素は人類が生きる上で永続的に必須な元素であり,現在のヨウ素鉱床からヨウ素が得られなくなった場合,人類はどのようにしてヨウ素を得ることができるのであろうか.
東京湾では,人間活動によって栄養負荷が著しく高い水が湾内へと流れ込んでいるため,赤潮などの珪藻ブルームが頻繁に発生しており,藻類の死骸などを多く含む有機物がヘドロとして発達する.藻類は生物親和性の高いヨウ素を取り込み濃縮する働きを持つため,本研究では,東京湾においてヘドロを介してどれほどのヨウ素が濃集しているのか明らかにすることを目的とした.今年度は船舶を用い,東京湾において10地点以上で表層堆積物の採泥と柱状採泥を行い,船上でガス測定用の試料採取を行った.その他の堆積物は実験室まで冷凍で輸送し,間隙水の抽出作業を行ったのち,間隙水中のヨウ素濃度を測定した.間隙水中のヨウ素濃度は海底表層にも関わらず海水の数~数十倍と高い濃度であったことや,海底下2 mほどで海水の100倍以上の高濃度を示した.
次年度は湾口側や湾内において採泥点を増やすとともに,有機物量,堆積物(固相)中のヨウ素濃度の測定,珪藻量の測定を行う予定である.
採泥をはじめとする試料採取は当初の計画通りに進んでおり東京湾の中でも河川の影響のある陸側の採泥を行った.また採取した泥から間隙水を抽出し,間隙水中のガス成分やヨウ素濃度の測定もすでに終了しており,次年度の採泥に向けて準備中である.また有機物量や珪藻量の測定などの分析は次年度測定する予定である.
次年度では採泥点を約10点増やす予定であるが,コロナウイルスによる影響で現段階の船舶運航の見通しがつかないことから,採泥点が少なくなる可能性がある.しかしながら,採泥を実施できる機会があれば乗船し,可能な限り計画に沿った採泥を行う予定である.試料の処理や分析においては,他大学の実験室の利用申請を行い,実施する予定である.